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テブナンの定理の適用方法

 負荷側から見た二端子電源回路網につき、適用するのがテブナンの定理です(回路網でなければ、テブナンの定理を適用する必要はないと考えられます)。

 当該二端子をOpenにした場合の負荷側から見た開放電圧、並びに、当該電源回路網の電圧源をShortさせた場合の負荷側から見た内部インピーダンスとを、それぞれ実測または理論計算にて実定し、実定された開放電圧に相当する(理想的)電圧源と実定された内部インピーダンスとを直列接続して、これを当該電源回路網と差し替える・・・というのがテブナンの定理の適用方法です。

 いわゆる電験において、三相回路に係るテブナンの定理が絡む過去問の解説では、(動画によるものであっても)内部インピーダンスの実定過程の中で特に大切な内容が、丸々省略されているものしか見当たりません(少なくとも、本日現在まで、私は見たことがありません)。大変、残念です。

 逆に言えば、三相回路においてテブナンの定理を理路整然と適用することは、難しいということになります。

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